こんにちは、流浪医たつまるです。
とある外科系プログラムから脱藩した僕は、
縁あって総合診療と訪問診療も行うクリニックに就職いたしました。
今まで手術の術式がどうのこうの勉強してきたものとしては、脳みその切り替えに難渋しております。
そんな中、初期研修中に回っておくべきだったと痛感した診療科について、ランキング形式でご説明します。
1位 整形外科
町医者には整形疾患ものすごい来ますね。
明らかに折れてると誰もがみて分かるものは、みんな最初から整形外科を受診されますが、
「なんか尻餅ついてから腰が痛くて、、」
「ちょっとお腹ぶつけてから脇腹痛くて、、」
「うちの婆ちゃんがちょっとよろけて、歩けなくなりました!」
といった感じで受診される事が多いです。
整形外科を研修してなかった僕はもうちんぷんかんぷんで、露骨に右往左往しておりました。
(今でも分からんことだらけですが)
とりあえずと思って購入したこの本にかなり救われております。
最高ですね、星5点です。
整形外科専門医への紹介基準や、鑑別診断などが具体的に書かれています。
内科疾患だと主訴から鑑別疾患がなんとなく浮かぶけど、
整形疾患になると全く浮かばないってありがちだと思います。
国試以来、整形の知識は使ってませんなんてこともザラで、割とそんな医者も多いんじゃないでしょうか。
そんな方々に最高の1冊です。
この本無しでは闘えません。
2位 皮膚科
皮膚疾患もめちゃくちゃ多いですね
アトピー性皮膚炎や帯状疱疹、疥癬・白癬などが多いなと感じます。
皮膚科は研修させてもらったのですが、どっちかというと薬疹への対応とか、形成外科メインで見てしまったので
非常に後悔しております。
おすすめ本はこちら
皮膚科特有の用語の解説も丁寧に載ってるので、重宝しております。
皮膚科は見た目がかなり大事ですが、多彩な臨床像がわかりやすい写真で掲載されています。
また、症例のお決まりパターンや処方例まで記載されている点は最高です。
これなしではというか、これのうちの数ページで闘ってます。
また外用薬どれがええねん問題が、治療におけるネックになります。
この本は、
文字多くない、見易い、分かり易い
と、完全無欠の一冊となっております。
軟膏に迷ったらとりあえずこの本開きましょう。
3位 小児科
小児科はもう必修になっておられるので、3位としました。しかし重要性は言わずもがなです。
小児科になると急に鑑別疾患が上がらなくなるんですよね、、
しかも小児✖️整形とかなった時はもう必死です。勉強不足を痛感します。
やはりある程度の鑑別疾患は挙げられるようになっておくのが無難だなとつくづく思います。
小さい子で点滴・採血できるかどうかに躍起になっていた、あの頃の自分をぶん殴りたい今日この頃です。
小児はあまりこれという本が見つかっておらず、むしろ教えて欲しいくらいです。
みなさまご教授お願いいたします。
まとめ
研修医や学生の皆様で、総合診療を考えている方はぜひ参考にしていただけると幸いです。
特に整形外科・皮膚科は必修でもないので、気をつけてください。
おすすめ書籍に共通して言えるのは
「鑑別疾患が浮かばなければ、そもそも疑えない」
「でもマイナー科だし、勉強してなかったな、、、」
そんな悩みにドンピシャに応えてくれるという点です。
もしこれも良いですよという本があれば、またコメントで教えていただけますと幸いです。