お疲れ様です、流浪医たつまるです。
バイト医になってから通勤時間が増えまして、また車通勤と訪問診療での車移動ということで、かなり車の中で過ごす時間が増えてきました。
なんか有意義な時間にできないかと考え、辿り着いたのがAmazon audibleでした。
僕も試してみるまでは、「本は読まないと頭に入らん!」と思ってましたが、音読と相性がいいものは存在します。
これまで色々試してみましたが、小説系は微妙で、自己啓発系・ビジネス系が相性抜群です。
50→100冊以上聴いてきた僕が、自信を持ってお勧めする本をいくつかご紹介させていただきます。
教養系
面白すぎる!日本史の授業――超現代語訳×最新歴史研究で学びなおす 房野史典・河合敦 著
程よく受験時代がカムバック
何気なく聴いてみた一冊でしたが、自分の知らない間に日本史は変わっていたことに衝撃を受けました。
「1192つくろう 鎌倉幕府」ではなくなったことくらいしか知りませんでした。
歴史がそこまで好きでなくとも、昔受験勉強の時に染み付いた記憶が呼び起こされ、しかもそれが実は真実ではなかったというのは新鮮な感覚で結構心地よいです。
医学的知識がアップデートされ、自分の中の常識が過去のものと知るとすごくネガティブな気分になりますが、
日本史はむしろ心地よいですね、何が違うんでしょうか。
日本史の本ではありますが、解説は語り口調で非常に聴きやすく、活字で読むより耳で聴いた方が楽しめる一冊です。
こんだけ言うてますが、僕は日本史選択ではなく倫理・政治経済で受験しました。
ビジネス系
無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語 竹之内 教博 (著)
成功者本にしてはドヤ感薄め
成功者が書くビジネス本って、めっちゃ自分に酔ってる感が強かったり、極論だったりしてあんまり好きじゃないんですが、この本は割とすんなり入ってきました。
キーワードは
「成功しているものを真似する」
「小さく始める」
「初めから多店舗展開を考えて動く」
という点です。
ビジネスを始めるときは、何か奇抜なもの、これまでにない何かを生み出そうとアイディアを練ろうとしがちですが、大抵はすでに誰かが思いついていて、すでに試された後だったりすることが多いです。
それなのに奇抜な、市場があるかもわからないアイデアに、全身全霊・一球入魂で取り組む人が非常に多いと。
昔ならいざ知らず、現代では小さく始めて、それもすでに成功例があるジャンルで始めて、徐々に改良を加えていくという方向が重要なんだなと感じました。
医業にフルコミットしていると、
・市場があるのかどうかを見極める経験が乏しい
・大きく全力投入しないといけない考えてしまう
という事態に陥りがちだと思います。
僕のように、さっさと医業以外に副収入を得たい、自分のビジネスを持ちたいと考えている人間は、しっかり身につけておくべき行動指針です。
(2023/02/21 追記)
後に竹之内社長のこの話は、実は共同経営者もいて、手に入れた額はそこまでなかったということで話題になりました。
でも本の内容は悪くないので、あえてオススメし続けています。
金儲けのレシピ 事業者bot(著)
金儲けの方法が一番まとまっている本
お金稼ぐ系の本は、たいてい最初にマインドを説いて、「結局最後までやり切れ」的な根性論を振りかざしてくることがすごく多いんですが、この本は違います。
そういうしょうもない根性論は一切排除して、たんたんと世の中のビジネスモデルを解説してくれます。
一部抜粋したいところなんですが、全てがネタバレになってしまうので、あえてしません。
分量はそこまで多くないのですが、内容は重厚なので何度も聴き直すことを推奨します。
自己啓発系
CHANCE チャンス 犬飼ターボ (著)
たつまるランキング 堂々の1位
この本を紹介したくて、この記事を書いたと言っても過言ではないです。
犬飼ターボさんがどんな人かも全く知らず、何気なく聴いてみた本ですが、僕の中では堂々の一位です。
この本だけ4周聴いてます。
ジャンルはビジネスかつ自己啓発、物語形式で話が進行し、聴くための本なのではないかと思うほどの相性の良さです。
大学中退後、フリーランスで中古車販売業を営む主人公が、弓池さんというメンターと出会い、成長していく話なんですが、
まずメンターが最高すぎる。上司になってほしい。
この本では、経営者として成長していくためのノウハウが数多く出てきますが、
具体的なノウハウと 心構え的なノウハウが程よい割合でみられるのでちょうどいい。
小手先テクニックだけの本や
心構えだけの本はよくありますが、両方が程よいバランスで溶け合っている本はこれしか知りません。
心に残っている教えは
「経済的に成功したいのか、人生の成功を収めたいのか」
「人生は思った通りにしかならない」
「ビジネスは、構えて、売って、狙いを定める」
教えの抜粋だけだとなんとも味気ないですが、主人公が苦難に直面するストーリーの中で教わることで、
とてもすんなりと飲み込むことができます。
特に開業医の先生は必読です。開業ノウハウ系の本読むくらいならこれ読んでください。
もし自分が開業するとしたら、この本を行動指針として運営していくと思います。
DREAM ドリーム―成功者が教える魂の富の作りかた 犬飼ターボ (著)
CHANCEの続編
犬飼ターボ大好きの僕にとって、待望の続編がAudibleに加わりました。
主人公の事業が軌道に乗ったかな?と思ったその後の話です。
人に裏切られたり、事件に巻き込まれたり、踏んだり蹴ったりなイベントが続きますが、
「成功するのではなく、成功する自分になる」というメンターの教えに従い、窮地を乗り越えていく様子は胸が熱くなります。
CHANCEに負けず劣らずの傑作ですので、ぜひ聴いてみてください。
夢をかなえるゾウ シリーズ
特に4が医者に刺さる
成長系、自己啓発系の本では割と有名な「夢をかなえるゾウ」
存在は知ってましたが、読んだ(聴いた)のは最近で、しかもめっちゃシリーズ化してるのも初めて知りました。
この本も関西弁の神様 ガネーシャに導かれて主人公が成長する物語ですが、
シリーズごとにテーマが違うので、毎回楽しめます。
個人的なおすすめは 4 ですね。
人の死に直面することの多い医師だからこそ、刺さる内容だと思います。
「人間が死に際に後悔する十のこと」
本当にやりたいことをやらなかったこと
健康を大切にしなかったこと
仕事ばかりしていたこと
会いたい人に会いに行かなかったこと
学ぶべきことを学ばなかったこと
人を許さなかったこと
人の意見に耳を貸さなかったこと
人に感謝の言葉を伝えられなかったこと
死の準備をしておかなかったこと
生きた証を残さなかったこと
夢をかなえるゾウ 4 ガネーシャと死神
かなりドキッとする医師は多いのではないでしょうか。僕は当てはまることが多過ぎました。
特に最初の「本当にやりたいこと」は出来ていないし
最後の「死ぬ準備」はもちろん出来ていません。
まだ30手前の僕ですが、大黒柱ならば常に死ぬ準備をして生きる覚悟が必要だと強く感じました。
シリーズはどこから読んでも分かるようになってるので、気になったものから是非読んでみてください。
まとめ
本を聴くのは、通勤や訪問診療の移動などの時間にうってつけです。
ぜひ「本を聴く」習慣を取り入れて、移動時間を楽しんでください。
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