お疲れ様です、たつまるです。
今回は、地獄の勤務医生活から抜け出したいけど、不安があって踏み出せない方への第一歩として、
バイトを見つける
というテーマで話します。
2023年のバイト事情を踏まえて、10月にリライトしています。
抜け出せないブラック勤務医
僕のように精神疾患を患うまで追い込まれなければ、医師になる方々は基本的に真面目で、
・与えられた仕事はしっかりこなす
・学術的に評価されることに誇りと悦を感じる
人種であるため、非常に悪い待遇であるにもかかわらず今の職場や医局人事にしがみついている方がおられます。
もちろん症例や経験のためという目的があって、そのために耐えるという発想なら全力で応援しますが、
ただ漠然と「専門医がないと食べていけなくなるのでは、、」といった不安でおられるならば、
一旦外のバイトを経験して欲しいです。それも自分で見つけて応募したバイトを。
医局に関係なく、普通に医療行為で稼げる、生活できるということを実感することが第一歩です。
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3年目からバイトは可能
バイト準備
初期研修を終えていれば、医師バイトは可能になります。
これらに応募する際は
・医師免許
・保険医登録証
・臨床研修終了登録証
などが必要です。
保険医登録証は研修期間中にもらえたと思います。結構小さい紙ですので無くさないように厳重に管理しましょう。
臨床研修終了登録証についてですが、これは初期研修2年を終えた病院からもらう「臨床研修修了証」を基に、こちらから厚生局に申請して、発行されるものになります。発行までに数ヶ月かかりますので、早めに申請しておきましょう。
バイト先によってはこれがないと応募できないところがあります。
あとマイナンバーカードは作っておいてほうが何かと便利です。
応募
基本的には医師転職サイトからの応募が多いと思います。
以下に利用したことがあるサイトを掲載しておきます。
民間医局
医師賠償責任保険は、医局ルートの時は学会で用意されているやつで加入していましたが、
ドロップアウトするとなると自分で管理しないといけません。
しかし加入しないというのはあり得ませんので、お得な保険に入りたいところ。
結論から言うと、民間医局の保険が一番お得でした。
あとサイトが結構見やすくて、気に入っています。
スポット、定期非常勤、常勤転職とバランス良くあります。
民間医局を通してだと、救急外来や発熱外来、クリニックの外来、検診、ワクチン接種などを経験しました。
医師バイトドットコム
スポットバイトというのは、1日だけや午前だけとかの単発のバイトです。
若手の先生方は、まずはここから始めるのが良いかなと思います。
後述しますが、おすすめのジャンルは健診や美容・脱毛・ワクチンの問診バイト・定期外来・発熱外来・寝当直ですね。
普段馬車馬のごとく働いておられる勤務医の先生方におかれましては、時間が非常にゆっくり流れていてソワソワするかもしれません。
医師バイトドットコムではワクチン接種や健診を経験しています。
医師転職ドットコム
上記の医師バイトドットコムと同じ会社が運営される、定期非常勤や常勤転職むけのサービスです。
やはり単発バイトだけでは限界が来るので、定期非常勤探しに利用していますが、割と良いなと感じています。
掘り出し物は非公開求人にあったりするので、要チェックですね。
僕個人の経歴や身分ではそんな高待遇は望めませんが、専門医まで取得されてしっかり研鑽を積まれた先生方なら、かなり良い待遇が期待できると思います。
MRT
MRTのいいところはアプリがわかりやすいところと、スポットの急募案件が豊富なところです。特に都内は豊富ですね。
時間に融通のきく先生は、基本的に予定を空けといて、前日まで埋まらず時給が釣り上がった案件だけ入るという荒技もおすすめです。時給1.5~2も普通にあります。
追記:最近はスポットバイト相場は下落気味です。
そして意外と非常勤バイトもいいのを持ってきてくれました。←非常勤でいいものを提案してくれるのは相変わらずです!!素晴らしい!
よろしければどうぞ!
マイナ○ドクター・エ●スリー
以前ご紹介していた2社は残念ながら、あまり利用しなくなってしまいました。
前者は担当のエージェントさんが変更されて、なんだか微妙になりました。ここは本当に相性次第なので、なんとも言えません。
後者は、定期非常勤バイトの面接に同行します!と言っていたので当日ドタキャン、履歴書は先に送っておきます!て言ってたのに送れておらず、、、 たぶん担当の引きが悪かったのでしょう。
(友人は良いエージェントに当たったと言っていたので、本当に相性の問題かと)
注目のサイト
メドプロ
まだ今月から運用開始されたばかりのサービスですが、広告運営費のみで登録料は無料
業界を壊しにいく勢いの、すごいサービスです。
*医療界に限らず、転職業界というのは人材が就職した先から多額のマージンを得ることで成り立っています。
ところが、こちらのサービスはそれを捨てるという革新的なプラン
この先、そのような展開になるか目が離せませんが、把握しておいて損はないと思います。
バイト体験記
企業健診
工場系の健診業務に応募しました。大体時給1万円が相場かなと思います。
工場系は特殊項目がありまして、有機溶剤などに接する業種の方には別の問診・チェック項目があります。
最初はそんなん忘れてしまっていましたが、ネットで検索したり公衆衛生の本をチラ見したりして、初回を迎えました。
実際にやってみると、そんなに溶剤の影響が出ている人に会うことはまずありませんでした。
念の為、手指や粘膜などに関して見ますが、今時の工場はちゃんとしているのか、同じ人が長くその場での勤務にならないように、定期的に配置交換があるようです。
苦労する点は、外国人労働者がぼちぼちおられる点でしょうか。
初めてでも問題なく勤務できると思います。
脱毛問診
時給はやや下がって今は7000~8000円くらいが相場でしょうか。
朝が遅いことが多いです。10〜20時勤務みたいな。
本当に問診するだけで、事前のマニュアルもしっかりしていますし、何も困ることはありませんでした。
管理医師になってしまうと地獄を見そうですが、スポットでバイトする分にはまだマシかもしれません。
患者さんも若い方が多くて、話も早いし、日々高齢者の相手をして外来で辟易している方には、良い息抜きになるかもしれません。
一般外来・発熱外来
一般外来は、とあるクリニックの午前診だけで入りました。
正直Do処方や、ワクチン接種ができればほぼ問題はありません。
「これはちょっと精査した方がいいのでは?紹介?」という症例には一度だけ当たりましたが、
その時はそこの看護師さんに流れやよく紹介する先を伺って、勤務先の流れに乗りましょう。
バイト医は変な我を出してはいけません。円滑な歯車として溶け込めるように心がけましょう。
発熱外来は季節限定感がありましたが、一応経験しました。
この時はコロナだけでなく普通にアセスメントした常勤の先生に繋いだりしてたので、美味しいわけではないですが、普通に救急外来など研修を終えた若手なら対応可能と思います。
追記
ここでのバイトが評価されて、医療機関側からオファーも貰えるようになりました。
ありがたい提案を受けることも多いので、手は抜かず、でも我は出さず、潤滑油になりきることがお勧めです。
その件は私のnoteで記載しております。
寝当直
僕はドロップアウトしてから、絶対に当直はしないことを信条としておりますので、まだ未経験ですが、
独身の同期泥っぽ医は積極的に行っているようです。
ほんまにがっつり寝られるかは実際入って見ないとわからないようですが、一度見つけられたら、何度も応募すると言っておりました。同期は寝当直の時に副業に励んでおられます。
追記
最近月1回寝当直を始めました。案外しんどくなかったですし、子育てから少し離れる時間も必要だなとも思いました。副業も進みましたし、月1回なら割といいかもしれません。
とりあえず1回やってみよ
なんでも良いので、とりあえず1回バイトしてみることをお勧めします。
どんだけ短い、安いバイトでも午前だけ働いて3万とかはもらえる訳です。
少しずつでも生活的に、精神的に楽になるでしょうし、何より今のしんどいところで頑張らなくても生きていける、ということは実感してもらえる思います。
週5午前だけで、上記の条件でも1ヶ月で60ですからね
ドロップアウトするためにも、ハイパー勤務医を続けていく上でも、どちらにせよバイトはしといたほうが
いざという時の余裕につながります。
限界勤務医の皆さんが、少しでも余裕ある生活になることを祈っております。
こんな記事も書いてます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。