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オススメ医学本・サービスまとめ【訪問診療・クリニック向け】

お疲れ様です。流浪医たつまるです。

泥っぽ医、バイト医の勤務候補によく上がる訪問診療やクリニックの外来診療ですが、

若手の先生や、はたまたベテランの先生でもどういった技術が必要なのか、よくわからない部分も多いと思います。

今回は主に専門性も何もない若手向きに、とにかく分かりやすく、読み物としての量も少ない本と、

僕がよく活用しているサービスについてご紹介します。

おすすめ本

クリニック外来編

専門性はさておき、なんでもとりあえず診ます!という町医者向けですのでご了承ください。

目的は、やばい疾患をクリニックで置いとかずに、速やかに適切に専門医へ紹介することです。

過去の記事とたまに重複している場面もあるかもしれませんが、ご勘弁を。

整形外科

骨折ハンターは以前の記事でも紹介していましたが、年齢(高齢者、成人、小児)と痛いところ(肩、脚、腕、腰など)で章が別れており、どこか痛めた患者さんがこられた時に非常に探しやすいです。

頻度の多い骨折はなんなのか、骨折線がどこに入るのか、重要な身体所見や整形外科へのコンサルトの速さ(即紹介か翌日紹介か)など、クリニックで働く人間が欲しい情報が過不足なく詰まっています。

会話形式での本書は、骨折ハンターと比べると検索はしづらいですが、圧倒的読みやすさのため通読が可能です。また先の骨折ハンターはレントゲン画像とイラストが多いですが、こちらは肉眼的な所見・写真(ぱっと見の足関節の見た目とか)が豊富です。

 

頭の中が一番クリアカットに整理されるのがこちら『フローチャート整形外科診断』になります。

整形外科でしか使わない身体所見などに関して、割と網羅してくれているのとイラストが非常に見やすい。

この本に出会うまでいちいち別の成書で調べていたところが、この本には全部端的に載せてくれている。

そんな1冊です。

この3冊で今のところは対応できています。

皮膚科

結構分厚くてでかいですが、豊富なイラストと症例写真、見やすさは圧倒的です。

皮膚科はほんまに用語がよくわからんってなりますが、その辺もわかりやすい解説があり、

具体的な治療・処方例が載っているのが本当に助かっています。

帯状疱疹後神経痛にノイロトロピンとかほんまに知らんかったです。しかし使ってみると効果は抜群、結構効きますね、ありがたいですねぇ〜

先生、何か塗り薬ください!

このセリフ、日に10回は確実に言われます。

混乱しがちな外用薬の使い方をクリアにしてくれます。『とりあえずアズノール』から脱却しましょう。

手技系

この本は素晴らしすぎてツイートしました。

非常に読みやすく分かりやすいです。

陥入爪の処置や仙骨ブロック、指ブロック、肋骨エコーなど、目から鱗の方法がたくさん掲載されています。

この本を読んでいくとわかるんですが、エコーの有用性が異常に高いんです。こんだけエコーで見れたら最高やろうなと思います。

僕自身はこちらの本で運動器エコーも勉強中です。

なかなか難しく先は長そうですが、習得できたらまたレビューします。

おすすめサービス

Antaa Slide

医師・医学生向けのスライドが盛り沢山で、しかも無料で使えます。

知識のエッセンスの詰め合わせで、めちゃくちゃ勉強になり、かつ必要最低限の情報が詰まっております

作成してる先生方も、研修医にこれだけはおさえてくれ!って目線のスライドが多く、非常に分かりやすいです。

さらに医学生・医者になると、急激にPower Pointでのスライド作りの機会が増え、どうしたらいいか分からない場面が多々ありますが、お手本としても最適です。

僕が感動したのは、【医療スライドをデザインする】というスライドでした。

視認性の高い、すっと入ってくるスライドはこうやって作るのかと感嘆しました。

CareNeTV

https://www.carenet.com/iv/LRdgjr

医師向け情報サイト Carenetが展開する有料動画コンテンツです。

月額5500円で、最初はサブスクにしては高いなと感じていたのですが、動画の内容が良すぎてすぐに元が取れるなと確信しました。

やっぱり書籍で読むだけでは限界があって、同じ内容でも動画で説明された方が入ってきます。国家試験を動画教材で勉強した世代は、断然こっちの方が向いているんじゃないかと思います。

特に手技系は実際に見ないと分からんことばかりですから、変に書籍買うより、CareNeTVの方がお得です。

ジャンル関係なく研修医〜若手の先生におすすめなのは

基幹病院

「ネッティー先生のわかる!見逃さない!CT読影術」

「ナベちゃん先生のだれでも撮れる心エコー」

在宅医療

「目で学ぶ フィジカルアセスメント大全」

「Dr.ゴン流 ポケットエコー活用術」

「Dr.白石のLet’s エコー 運動器編」

この辺りは面白いし、動画で見るのが一番分かりやすいです。

https://www.carenet.com/iv/LRdgjr

CareNeTVはほんまにオススメです。

まとめ

いくつか本を紹介したけど、正直Antaa SlideとCareNeTVで乗り切れるかもしれませんw

まあでも本を読みたくなるのが医者の性ですから、おすすめさせていただく次第です。

訪問・在宅医療じゃなく、総合診療に進む人向けの記事です。

訪問診療で大事と思うスキルについてです。

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